2018年05月31日

友心の企業理念「想いを大切に…」の由来

【「想いを大切に」故人の想いと遺された側の想いを繋ぐ架け橋であれ】

 

今から4年前に弊社の企業理念が出来たきっかけとなる遺品整理があります。

 

先日5/25(金)に僕が終活講演を務めさせていただきました葬儀社様から初めてご紹介をいただいたご遺族様とのエピソードです。

 

それは、これまでに僕の講演をお聴きいただいた方、あるいは僕の自叙伝をお読みいただいた方々はこの話をご存知の方もおられるかとは思いますが、今でも尚、人々へ感動を与え、現代社会の希薄化した家族関係の在り方を今一度見直す機会へと導いている感動のエピソードなのです。

 

5/20(日)僕は次男坊の中学校最後となる運動会を見に行ってた時の事でした。

 

会社の共有スケジュールが1件追加になったのを携帯電話で確認した時にその当時のご依頼者様のお名前がありました。

 

僕は「あれ?」と思い、電話を受けた専務に連絡をして、内容を確認したところ、2014年当時はとても元気そうにしておられ、僕らと差ほど変わらない歳であろうと思っていたお客様があの後から体調を壊してしまい、今では身体が思うように動かなくなってしまったから、御返しいただいた父の遺品を引き取りに来ていただきたいとのご依頼だと言うのです。

 

僕は慌てて携帯に登録していたお客様の番号に電話を掛けました。

 

第一声「はい。もしもし○○です。」とあの頃と変わらない元気そうに聴こえる高めの声色に僕は専務の言ってる事が信じられませんでしたが、「ご無沙汰しております。友心の岩橋です。」と言うと同時に「体調が良くないってヒデに聞いたんですが、どういう事ですか?あんなに元気だったじゃないですか!」と言うと、お客様は自分の話よりも先に「私の事を覚えててくれてありがとう。あなたたちの事をずっとどうしてるかなって気になってたんだけど、連絡する用事もなかったから連絡出来なかったのよー」と僕との久しぶりの会話に喜んでくださってました。

 

電話口では、とても体調が悪いようには感じられませんでしたが専務の言うとおり現在は病気になり身体が思うように動かなくなってるとの事でしたので3日後にご自宅に伺うお約束をしました。

 

5/23(水)専務の本多と一緒にお客様宅へ伺いました。

 

エントランスで部屋番号を押すと「はーい。お待ちしておりましたー!」と普段通りの声でお出迎えいただき、玄関前で再度ピンポンを押すと、中からは違う方が扉を開けられ、中に入れていただきました。

 

案内された部屋に入るなり、ベッドに横になられていたお客様…以前と変わらぬ声から想像していたのとは全然違う痩せ細り、その変わり果てたお客様のお姿に僕は愕然としました。

 

一瞬掛ける言葉が見つからない僕らに気を遣わせまいと、逆に「元気そうで良かったー!」と気を遣っていただき、2014年当時から現在まで変わらずのあの頃のままの気持ちで頑張っている事や、さまざまなメディアに取り上げられるようになっている事など、たくさんお話を聴いていただきました。

 

あの時、お父様の遺品整理の作業中に納戸から出てきた数あるうちの一つの枕。

 

枕カバーを外し、中の枕本体のサイドファスナーの中の綿の間に隠されていた1枚のメモ用紙。

 

そこには、お父様がお亡くなりになられた2014年より遡ること18年前に先立たれていた奥様への想いが受け取れるお父様が奥様の死後に書かれたこの枕を「永久保存したい」という愛のメッセージがそのメモには書き遺されていました。

 

2014年当時はご依頼者である娘さんにとってのお父様に対する印象は、厳格な父が18年前に亡くなった母に対して目の前でお母様の事を大切にしている素振りや感謝の気持ちを言葉にして掛けていた記憶は殆どなかったという印象をお持ちのご様子でした。

 

さらには、父の捨てられない性格の為に大量に遺された遺品の整理に困り果て、最期まで父からは迷惑をかけられたというご依頼時のお客様の感情を僕らは目の当たりにしてました。

 

「全て処分してください」のご依頼から作業中にあの枕の中に遺されていたたった1枚のメモ紙。

 

当時、駆け出しの頃の僕らが手にしたその枕を単なる可燃物として見てたならば親子の関係性は今でもそのままであったと思いますが、当時の「もしかしたら」の気持ちが起こした奇跡なのか必然なのか…

 

2014年の遺品整理作業完了後の遺品の御返しの際に僕の前で流したお客様のあの涙は、故人と遺された遺族の想いを繋ぎ、最期のお別れ後に「親への感謝」という最幸のエンディングに変わったという証の涙であったのは事実です。

 

「お父様は、あの後2014年7月に僕が起こした大事故で生かしてくれたと僕はそう思ってますし、お亡くなりになった今でも尚、僕の講演で登場し、現在の世の中の多くの人々の繋がりの希薄さの改善に貢献されておられますよ」とお伝えすると、とても誇らしげに喜んでくださってました。

 

今でも僕ら友心スタッフ一同は、現場に向かう前の朝礼で、理念・目的のセットアップを行い、二つと同じ人生はないだけに、人のオリジナルの人生の最期のお別れ作業となる大切な遺品整理にご遺族に代わって向き合う事への責任の重さを胸に刻み、故人とご遺族の「想い」を繋ぐ架け橋となるべく、日々を新たな気持ちで迎えております。

 

P.S
お客様より「あの時せっかく持って来てくださった父の遺品をまた引き取りに来てもらって申し訳なかったですね。」と言われ、「わざわざ時間を作って引き取りに来てくださったから代金はちゃんと請求してくださいね!」と…その言葉に対してすかさず、専務が「今回の代金は既に4年前にいただいてますから。」この言葉にはお客様も感動してくださいましたが、僕もなかなか良いこと言うなと感激しました。

 

そのお客様はご家族がいらっしゃらないので、現在そのお客様のお世話のお手伝いをしていただいているご友人の方からお聞きしたのですが、「あなたたちが来る何日か前は正直危なかったのよ。」との事でしたが、そのように言われていたはずのお客様の口から、僕らがご自宅のお部屋を後にする別れ際に「おかげで今日からもう少し頑張って生きてみる理由が出来たよ。」と仰ってくださいました。

 

僕はすかさず「仕事の依頼なんて気にする必要なんかないから、何でも良いから気軽に電話して僕らを呼んでください」と言って再会を約束してご自宅を後にしました。

 

人と人とのご縁を大切に、全ての出逢いは必然であり、必ず意味があると、僕はこれからも利他に生きる事こそが僕が生かされた使命だと信じ続けて日々精進して参ります。

 

感謝

 

株式会社友心
代表取締役 岩橋ひろし

 

友心まごころサービス PV
https://youtu.be/_V_T8SIMTl8