遺品整理
2025.9.4
福岡市
担当スタッフのコメント
ピースウォーカー
2010年に発売された
『メタルギアソリッド ピースウォーカー』
舞台は1974年、中米コスタリカ。
冷戦の渦中で進められていた「ピースウォーカー計画」は、核抑止をAIに委ねることで人類の未来を守ろうとした試みでした。
「人間には引けない引き金を、機械ならためらわずに引ける。感情に縛られないAIだからこそ、報復を必ず実行できる。」
その冷徹な確実性こそが、計画の根幹に据えられていたのです。
調査を進めるスネークは、その計画にかつての師ザ・ボスの意志がAIに組み込まれていることを知ります。
「彼女は本当に裏切ったのか?」
「彼女が託そうとした未来とは?」
葛藤の果てにスネークは、自らの答えを見つけ、“ビッグ・ボス”として歩み出す決意を固めました。
・遺された“意志”と遺品整理
ザ・ボスの意志がスネークを導いたように、遺品整理の現場でも、故人の意志を感じ取る瞬間があります。
アルバムに残された笑顔、手帳に書かれた予定、使い込まれた道具。
それらはただのモノではなく、「どう生きたか」「何を大切にしたか」を物語っています。
遺品整理は、その意志を未来へと繋げる仕事。
残された人が受け止めた時、モノは単なる遺品から“生きた証”へと変わるのです。
『ピースウォーカー』が描いたのは、冷戦という大きな時代の中での平和の行方。
遺品整理が描くのは、ひとつの家族の中での想いの行方。
スケールは違っても、根っこにあるのは同じです。
結局、未来を託せるのは人から人へと受け継がれる意志なんだなぁ。