遺品整理
2025.8.7
福岡市
担当スタッフのコメント
繋がりを運ぶ仕事
遺品整理の現場から感じること
ゲームの話になりますが『デス・ストランディング』という作品にハマっています。
そこでは、人と人とが分断された世界で「荷物を運ぶ人=ポーター」が、バラバラになった都市や人々の心を繋ぎ直していく姿が描かれています。
私たちの仕事、遺品整理もどこか似たところがあると感じました。
ご依頼いただく現場には、ただ物があるわけではありません。
そこには、その人が生きた証、家族との思い出、大切にしていた品々が静かに眠っています。
中には、もう話すことができない人の「想い」が詰まっていることもあります。
私たちはそれらにただ手をつけるのではなく「受け取る」気持ちで向き合うようにしています。
ご遺族の方と話をしながら、「これは残したい」「これは手放したい」というお気持ちを整理し、ときには一緒に涙を流すこともあります。
人と人が繋がるというのは、大げさなことではなく、
「誰かの気持ちに寄り添うこと」や「言葉にならない思いをくみ取ること」なんだと、この仕事を通して改めて感じています。
『デス・ストランディング』では「繋がり(ストランド)」という言葉がとても大事にされています。
現実の世界でも分断や孤独が広がる中、私たちができる小さな「繋がり」が、誰かの心の支えになればと願っています。
遺品整理は、モノを片付けるだけの仕事ではありません。
心と心を繋ぐ、静かな「橋渡し」なんだと思います。